近畿整備局CO2削減へ低炭素型コンクリブロック活用

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近畿地方整備局は1日、二酸化炭素(CO2)の削減が期待される低炭素型コンクリートブロックを活用したモデル工事を実施すると発表した。国土交通省では2050年のカーボンニュートラル(CN)を見据え、30年までに重点的に取り組む施策「国土交通グリーンチャレンジ」を展開しており、建設現場の脱炭素化を推進する。
 世界全体のCO2排出量の約5%がセメント製造に由来しているとの報告がある中で、ポルトランドセメントの一部分を高炉スラグ微粉末などの混和材に置き換えることで、製造時に発生するCO2の削減につなげる。
 土木用コンクリートブロックなどに高炉スラグ微粉末を用いた低炭素型コンクリートのモデル工事を実施し、セメント業界などと連携して調達上の課題などを検証する。対象は護岸ブロックや歩車道境界ブロックなどとし、ポルトランドセメントの置き換え率は55%以上に設定する。
 本年度に公告を予定している「由良川由良地区下流堤防整備工事」(京都府宮津市)と「由良川味方町地区護岸補修作業」(同綾部市)をモデル工事にするほか、契約済みの「林田川赤井頭首工左岸撤去他工事」(兵庫県たつの市)では受注者と協議の上、同ブロックを活用する。工事発注時の仕様書に「セメント置き換え率55%以上」を明示する。

日刊建設工業新聞

 

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