オムロンSSと自然電力、舞鶴市でEVの実証実験を開始

オムロンソーシアルソリューションズ株式会社(以下:OSS)と自然電力株式会社(以下:自然電力)は、7月1日から京都府舞鶴市にて、EVの充放電を制御する実証実験を開始する。

舞鶴市とOSSは「社会と環境と経済が調和する持続可能なまちづくり(再生可能エネルギー自給率向上への挑戦)」を掲げ、太陽光発電・蓄電システムやエネルギー管理システム(以下:EMS)の導入など、省エネ・創エネ・蓄エネを組み合わせたトータルなエネルギーソリューションを活用し、舞鶴市の再生可能エネルギー100%のまちづくりへの取り組みを推進している

EVおよびV2H充放電設備について
EV(電気自動車)と再生可能エネルギー発電設備を組み合わせることでCO2排出量ゼロの電力が利用可能。中でも、EVに蓄えられた電気を家庭で有効活用するV2H充放電設備は、再生可能エネルギー発電設備からの余剰電力を無駄なく蓄えられるため、災害時にはEVが電力供給源となり、平常時においても電気代削減の効果が期待できるという。

概要
舞鶴東体育館に、OSSがカーポート型太陽光発電・蓄電池設備およびV2H充放電設備を導入し、舞鶴市が公用EVを提供する。EMSによる定置型の蓄電池自動制御、OSSが提供するスマートフォンアプリとクラウドを用いた安全運転管理サービス「DriveKarte S」での車両予約管理を行う。自然電力では、再エネ発電設備や蓄電池・EVなどのエネルギーリソースを集合的に制御するアグリゲート・エネルギーマネジメント・システム「Shizen Connect」でのEV制御を行う。これにより、再生可能エネルギーの自給率およびピークカットによる経済性の向上などを検証するという。

今後の展開

地域単位で再生可能エネルギー発電設備や蓄電池・EVを制御することで、複数の分散された発電所をデジタル技術で制御・統合した仮想発電所「VPP(バーチャル・パワー・プラント)」の実現を目指していくという。OSSと自然電力は、今回の舞鶴市をモデルケースとした成功事例を、日本の地方自治体へ展開することで、脱炭素社会の実現に貢献していくとしている。

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