伊藤忠エネクスは、系列の防府エネルギーサービスが運営する石炭火力発電所(山口県防府市、出力7万9,550kW)で10月からブラックペレットの混焼試験を始めると発表した。
この実証試験で使用するバイオマス燃料は、木質ペレットを半炭化した「ブラックペレット」で、石炭と混焼することでCO2排出量の削減が可能となる。混焼率は2.5%~10%で、現状の設備において混焼量を段階的に変動させて稼働状況の確認と各種データ採取を行い、CO2排出量削減のための本格運用に向けた検討を行っていく予定。対象設備はHES5号ボイラーで、試験の実施は10月を予定している。
<試験運用の概要>
■試験名称:HES木質バイオマス混焼試験
■内 容:①現状設備においてバイオマス混焼運転が可能であることの実証を段階的に検証すること
②バイオマス混焼における各種データ収集
■対象設備:HES5号ボイラー
■混焼率 :2.5%~10%
■実施時期:2022年10月(予定)
■目 的:継続的なCO2排出量の削減に向けた検討
日本経済新聞