スズキ、廃バッテリーからソーラー街灯へ再利用技術開発

スズキは使用済み小型リチウムイオン電池の再利用方法について、ユニークな技術を発表した。廃車から生み出されるソーラー街灯とはどのようなものなのだろうか?

電池のリユース

 スズキは廃車から回収した小型リチウムイオン電池を、ソーラー街灯用電源にリユースすることに成功した。この技術を用いれば廃車10台分の電池を1基のソーラー街灯の電源に生まれ変わらせることができるという。この技術開発は、自動車リサイクル収支余剰金を活用した自社公益事業の一環として数年にわたって進められてきたプロジェクトで、このたびようやく完成にこぎつけた。

 小型リチウムイオン電池は、エンジンをアシストするモーターに電力を供給する電池として利用されてきたもので、廃車になると、寿命を残した小型リチウム電池もそのまま処分されていた。小型リチウム電池は電池容量が小さい特性上、ほかの電池のように家庭電源として再生させるなどの従来のリユース方法が採れなかったためだ。

 世界的な脱炭素化の流れで車載用電池の需要は急拡大しており、自動車業界にとって小型リチウムイオン電池のリユースは喫緊の課題だ。小型リチウムイオン電池は日本市場に限っても、すでに累計250万個以上が流通しているという。スズキはこの技術をオープンにすることでサステナブルな社会づくりに寄与していきたいとしている。

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