ENEOS(エネオス)と三井物産は、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社とUAEで水素を生産し、日本に輸入する検討を始める。脱炭素化を推進するため燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しない水素の普及に向け、供給体制を整える。将来は年間20万トン規模の水素の生産能力を目指す。アブダビ国営石油の製油所や石油化学工場などから得られる水素を活用する。年間5万トン規模の生産設備の技術実証から始める。水素の生産過程で出るCO2は回収して貯留し、温室効果ガスの排出を抑える。政府は脱炭素で水素の活用を重点分野に掲げ、令和12年に国内で最大300万トンを導入することを想定している。
SankeiBiz