世界が注目CO2からプラスチックに替わる新素材、TBM社が量産

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回収したCO2から製造したカップ

TBM(東京都千代田区、山﨑敦義最高経営責任者〈CEO〉)は、排ガスから回収した二酸化炭素(CO2)と、製鉄所の副産物である鉄鋼スラグから抽出したカルシウムを合成した炭酸カルシウムを主原料とする新素材を開発した。石油由来プラスチックと同様、自由な形状に加工できるとのこと。

製造の流れ

TBMは天然の石灰石(炭酸カルシウム)を主原料とする石油プラスチック代替素材「LIMEX(ライメックス)」を国内で量産している。開発した新素材は、CO2と鉄鋼スラグのカルシウムで合成した炭酸カルシウムをライメックスの主原料にした。

英国のGreenore(グリーンオレ)が、炭酸カルシウムの合成技術を開発した。同社はCCUS(CO2の回収・貯蔵・利用)を研究していた米コロンビア大学のチームが2016年に設立。23年半ば、中国国営製鉄所に技術導入し、合成した炭酸カルシウムの量産を始めた。

鉄鋼スラグはセメントや路盤材に使われているが、炭酸カルシウムも用途に加わると資源の有効活用につながる。グリーンオレの開発技術は、建設工事などで廃棄物となるコンクリートスラッジからもカルシウムの抽出が可能だよのこと。

ニュースイッチ記事から抜粋

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