ユーグレナと中川物産は、次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」の一般販売を中川物産グループである中日リースの「名古屋市名港潮見給油所」で6月10日から開始する。バイオ燃料20%混合品となるサステオをサービスステーション(ガソリンスタンド)で一般向けに継続販売するのは、今回が初めての取り組みとなる。
中川物産は2011年度から環境省のエコ燃料利用推進補助事業に採択され、商業ベースとしては初となるバイオガソリン「E3」(ガソリンに植物由来のバイオエタノール3%を混合した自動車用燃料となるバイオガソリンのこと)の製造および商用販売に取り組んでいる。 現在、東海・近畿地方を中心に各地のサービスステーションで販売しており、今回のサービスステーションにおけるサステオの取り扱いに加えて、ユーグレナのバイオジェット燃料(SAF)における供給の協業体制を構築するなど、持続可能な社会づくりへの貢献やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを推進している。
今回、中川物産は、日本をバイオ燃料先進国にすることを目指す「GREEN OIL JAPAN」宣言に賛同し、車両自体の内燃機関を変更することなく使用することが可能なサステオの普及拡大を目指して、サステオの取り扱いを決定した。
これまでサステオの供給先はバスや配送車、消防車などの車両、タグボートやフェリーなどの船舶、商業用ジェット機や双発機などの飛行機と、陸・海・空の全領域で拡大、多様化してきている。サービスステーションにおけるサステオの販売は2021年4月に期間限定で実施し、今回が初の取り組みとなる一般向けの継続販売によって、今後より多くの車両へのサステオ導入を目指していく。
中川物産とユーグレナは、サステオを一般用自動車に提供することで、より多くの人に身近に感じていただける機会を提供するとともに、今後も環境に配慮したサステナブルな取り組みを実施していくとしている。