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「潮流発電」は、環境省が実用化を進める事業の一つです。地元企業や大学など30の個人や団体で構成する「早崎潮流発電推進研究会」と「商船三井」が、南島原市口之津町の沖合700mで共同実験を行っています。実験に使う小型発電機は、研究会が日本財団の支援を受け、1150万円かけて制作しました。
日本大学理工学部の居駒知樹教授(54)と共同開発した「ダリウス型」と呼ばれる「垂直軸」のタービンを海中に設置し、潮の流れで回転させて電気を生み出します。潮流発電のタービンはプロペラ式の「水平軸」が主流ですが、「垂直軸」にすることでどの方向から潮が流れてきてもタービンを回すことができます。タービンの回転翼の角度を変えることもでき、潮流に合わせて調節できます。
研究会によりますとこの垂直タービンを使った潮流発電の実証実験は世界初だということです。潮の流れには規則性があるため、「潮流発電」は発電量の予測ができ、天候の影響を受けにくいのが特長とのこと。
研究会は2028年までに潮流発電のニーズが高いインドネシアや南米などに向けた商業化を目指すとのこと。
長崎文化放送ユースから抜粋