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出光興産とINPEX、三井石油開発は6日、秋田県湯沢市で地熱発電所「かたつむり山発電所」を稼働させると発表した。最大出力は1万4990キロワットと大型で、2022年6月中に着工し、27年3月に運転を始める。
事業への出資比率はINPEXと出光興産が42.5%ずつ、三井石油開発が15%。稼働後は固定価格買い取り制度(FIT)を通じ、1キロワット時当たり40円(税抜き)で15年にわたり大手電力に売電する。出光興産など3社は化石燃料の資源開発で得た地下調査や掘削の知見がある。11年から合同で資源量を調べており、事業化できると判断した。
地熱発電は地下から熱水と高温の蒸気を取り出し、タービンを回して発電する。再生可能エネルギーの一つで、発電時に二酸化炭素(CO2)を出さない。太陽光発電は天気次第で発電量が変わるのに対し、地熱発電は天候に左右されず24時間安定して稼働できる。ただ地下の資源調査や掘削、地元の調整に時間と費用がかかる。
日本経済新聞