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三菱重工業は火力発電ボイラでのアンモニア利用技術として、アンモニア専焼バーナーの試験に成功した。総合研究所長崎地区(長崎市)の燃料消費が毎時0・5トンの試験設備で、専焼試験や石炭との高混焼試験での安定燃焼のほか、石炭よりも窒素酸化物(NOx)排出を抑制できることを確認した。今後は同4トンの試験設備で、実機サイズのバーナーを使って燃焼試験を実施する。
アンモニアの安定燃焼とNOx抑制を同時に実現するバーナーの基本構造を確認でき、火力発電ボイラの実用化に前進した。実機サイズの燃焼試験で成果を挙げ、2024年度までに専焼バーナーを開発し、国内外の火力発電所に適用することを目指す。
アンモニアは燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しないため、火力発電の脱炭素燃料として期待されているとのこと。
日刊工業新聞記事から抜粋
COP28での「化石賞」原因が、このアンモニアを火力発電に用いることだと言います。アンモニアは燃焼してもCO2を排出しません。アンモニア製造は水素と窒素を高温で合成します。合成時に熱エネルギーを使うためにCO2排出するので反対しているのだと言うことですが、最新技術では常温でアンモニアを合成する方法も開発が進んでいます。それを見越しての対応だと思うのですが、彼らには理解してもらえないようです。水素から合成するのなら、そのまま水素を使う方法がベストかもしれませんが、水素は運搬と貯蔵が大変で、アンモニアに合成すれば現状の運搬と貯蔵技術がそのまま使えるからだと言われています。水素の運搬・貯蔵技術の確立が先なのか、エネルギーをあまり使わないアンモニア合成が先なのか解らないので、どちらも進めているというのが今の日本だと思うのですが、なぜ西欧の環境NGO達には理解できないのか、困ったものです。皆さんはどうお感じになられましたか?SCN:伊東