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ヤマト運輸と本田技研工業は10月19日、交換式バッテリーを用いた軽EV（電気自動車）の集配業務における実証を11月から開始することを発表した。
両社は6月から、Hondaが2024年春に発売を予定している新型軽商用EV「N-VAN e:（エヌバン イー）」を用いた集配業務における実用性を検証するなど、サステナブルな物流の実現に向けた実証を進めてきた。一方、EVを導入するうえでは、充電による待機時間や夜間の一斉充電による電力使用ピークの偏りなど、さまざまな課題があり、交換式バッテリーの有用性が期待されているという。
今回の実証で使用するHondaの軽EV「MEV-VAN Concept（エムイーブイバン コンセプト）」は、交換式バッテリーであるモバイルパワーパック8本を搭載した電動パワーユニットで走行する、軽EVのコンセプトモデル。日中に太陽光で発電した再生可能エネルギー電力を充電した交換式バッテリーを使用することで、充電による待機時間の削減や電力使用ピークの緩和など、より効率的なエネルギーマネジメントを実現できるとのこと。
本実証は、群馬県内にてMEV-VAN Conceptを1台使用し実施。順次、複数台での実証を予定しているとのこと。
実証内容は、バッテリーレイアウトを含む集配業務における車両の使い勝手や、航続可能距離などバッテリー交換作業と現場オペレーションの両立性、また、登坂時や積載量の多い場合など、集配業務におけるさまざまな条件下で必要とされる動力性能など、集配業務における実用性や車両性能を検証するとのこと。
さらに、太陽光発電による再生可能エネルギーの有効活用に加えて、交換式バッテリー運用における各種基礎データを取得・検証する。具体的には、集配業務を通じたバッテリーの耐久性や、日々の集配業務における車速、アクセルやブレーキなどドライバーの運転操作や、空調による電力消費量、走行後の充電量や充電時間帯などの各種基礎データを取得。複数のEV運用を想定した充電オペレーションとエネルギーマネジメントの実現性も検証していくとのこと。
アスキー記事より抜粋