新たな可能性「マイクロ水力発電」始まる

水力発電の中でも、今まではそれほど使われてこなかった、新たな可能性を秘めているエネルギーが実はあります。
それが、小水力・マイクロ水力発電です。
長野市にある上野配水池(うわのはいすいち)では、水道水などエネルギーとして活用されていない資源を利用する小規模な発電=「マイクロ水力発電」がきょうから始まりました。
県庁近くの夏目ケ原(なつめがはら)浄水場とを結ぶ配水管に発電機を設置し、家庭に送られる水道水の流れを活用して発電を行います。
「奥の方から夏目ケ原浄水場からの配水がされていて、その余剰分の水圧を使って発電を行っています」
発電に使われたあとでも安心して水が利用できるように、発電機は衛生面に配慮したものが使われています。
(長野市上下水道局浄水課長・小原孝浩(おはらたかひろ)さん)
「水力発電の規模としては小規模な施設ではあるが、脱炭素に向けての取り組みの一つとして、環境負荷の低減に向けて貢献できるのでは」
今回、稼働を始めたマイクロ水力発電の電力量は通常で13キロワットと小さいものの、長野市では継続的に発電することでSDGsの実現にもつなげていきたいとしています。

SBC信越放送

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