パナソニックHD、電気使わずに水素生成する装置

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メソ結晶基板に光を照射すると水を分解して水素を生成する

パナソニックホールディングス(HD)は電気を使わない水素生成装置の研究を始めた。メソ結晶という規則正しい結晶構造の金属酸化物を塗布することで、太陽光を照射するだけで光触媒作用により水を分解して水素を生成可能。水素エネルギー活用までに、水素生成に電力を使ってしまう課題の解消が期待できる。今後、結晶構造の制御方法確立や装置の大型化に取り組み、2030年に試作機の提供を目指すとのこと。

メソ結晶は直径数百ナノ(ナノは10億分の1)―数マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の結晶性の超微細粒子が規則正しく高密度に集積した粒子の集合体。表面積が大きくなるため特性が向上し、光触媒作用の効率化が期待できるとのこと。

金属酸化物のメソ結晶溶液を塗布した基板を装置表面の光の当たりやすい場所に取り付け、光触媒作用による水分解を行う。現在、超小型の実験機で基本的な作用を実証済み。今後は効率よく安定的な生成ができる結晶構造とその制御を探り、装置の大型化にも取り組むとのこと。

将来は太陽電池パネルと併用し、太陽光により水を分解して得た水素で追加のエネルギーを得るといった活用例を視野に入れるとのこと。

日刊工業新聞記事から抜粋

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