刻化する地球温暖化を受け、世界中ではいまCO2の削減に取り組む「脱炭素化」が求められています。国はこのほど先行して取り組む自治体を選定。四国では唯一、高知・梼原町が選ばれ、認定証が授与されました。
授与式は東京で行われ、脱炭素を目指す先行地域に選ばれた26の自治体に認定証が手渡されました。四国で唯一選ばれた梼原町は、町内に再生可能エネルギーを循環させる取り組みを進めています。
(梼原町 吉田尚人町長)
「『自由は土佐の山間より出づ』という言葉があります。脱炭素は土佐の山間より出づ。同じような地域課題を抱えているところの参考になるようしっかりと取り組んでまいります」
梼原町は豊かな自然を生かし、これまでにも四国カルストに設置した風車による風力発電や川の高低差を利用した「小水力発電」でクリーンなエネルギーを生み出してきました。今回の木質バイオマス発電は、間伐材などからできる「木質ペレット」を原料に、一般家庭が1年間に使う電力量のおよそ650世帯分を発電。坂本龍馬が脱藩のために通った道を通じて公共施設に供給する予定です。
(梼原町 吉田尚人町長)
「諸先輩方、町民の取り組みを評価いただいて、その中で生まれる地域課題に対する新たなチャレンジへの期待と感じている。しっかり頑張って取り組み、モデルとなれるよう頑張りたい」
地域の資源を生かした一歩進んだ取り組みが、地球の未来につながっていくことが期待されます。
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