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2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指す山形県は、子どもを対象にした「カーボンニュートラルガイドブック」を初めて製作した。目標達成の中心的な世代向けに、脱炭素の取り組みの必要性をまとめた。山形県内の全小学校などに配布し、環境学習の教材として活用してもらうとのこと。
ガイドブックは、地球温暖化が進み、山形市の年間平均気温が20年までの百年間で2度上昇していることを紹介している。災害の増加や農作物の不作など温暖化が生活にもたらす影響を示し、カーボンニュートラルが求められている背景を伝えている。
二酸化炭素(CO2)が排出される行動をクイズ形式で説明したり、気候変動について学べるすごろくが付いていたりと、楽しみながら理解を深められる内容となっている。ごみの分別や節電など、身の回りで実践できる脱炭素の取り組みも盛り込んだ。
小学4~6年生の利用を想定している。9千部を作り、今月中に山形県内全ての小学校や義務教育学校、特別支援学校の計241校に配る。授業では科目別に学習している環境に関する内容について、生活とのつながりを感じながら理解を促す狙いがある。
山形県カーボンニュートラル・GX戦略室は、地球温暖化などの各課題を「自分ごと」として捉えて行動できる「環境人材」の育成を図るため、「ガイドブックを通じ、まずはカーボンニュートラルについて知ってほしい」としている。山形県のホームページから、電子データを下記アドレスからダウンロードできます。
山形県が作成した小学生向けの「カーボンニュートラルガイドブック」
山形新聞記事より抜粋