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住友金属鉱山はリチウム生産期間を大幅に短縮する新技術を開発し、南米でリチウム生産の塩湖の権益を確保し、2028年にもリチウム生産を開始することを発表しました。
この新技術により1年以上かかっていた製造期間を1週間程度に大幅に短縮することができることに加え、純度の低い原材料からも高効率でリチウムを抽出できるとのこと。
リチウム採掘ができる塩湖は「塩化物かん水」と「硫酸塩かん水」があり、現在ほとんどの採掘は「塩化物かん水」から行われています。ただ資源量が多いのは「硫酸塩かん水」ですが、いままでは抽出する技術がありませんでした。
住友金属鉱山はその「硫酸塩かん水」からリチウムを分離・抽出する新しいタイプの吸着剤を開発しました。この新技術は抽出期間を1年から1週間に短縮できるばかりか、今まで抽出できなかった「硫酸塩かん水」から抽出でき、コストも下がり、環境汚染も少なくすむという、とんでもなく期待がもてる新技術を実現したようです。
今までリチウムを採掘できなかった「硫酸塩かん水」塩湖のある国などから大変な期待が寄せられているとのことで、この発表が原因かどうかはわかりませんが、上がり続けていたリチウム価格が最近暴落ぎみで、一時期よりだいぶ価格が安くなっているようです。
今後EVをもっと推進するのであれば、リチウムの安定供給と価格低減が期待できる、この新技術によるリチウム生産が大変期待されます。加えてリチウム生産で覇権を握っている中国からの脱却ができるのではないかと、西側のリチウムサプライチェーン構築という面でも期待されています。
住友金属鉱山ニュースリリースから抜粋
ピンバック: EV電池材料のリチウム価格が急落 – NPO法人 島原カーボンニュートラル推進協議会