地下から天然水素、世界中で探索開始される『埋蔵量は数千年分とも?』

水素は自然界に単体では存在しない二次エネルギーだと認識していました。水の電気分解や化石燃料の改質から製造するものだと思っていましたが、いろいろ調べていたら地中から採掘できる天然水素が実際に存在するようですので、今回はニュースからの抜粋ではなく、ネットで調査したものを紹介いたします。

実際に2018年、アフリカのマリ共和国で天然水素が発見されています。

マリ共和国

▼アフリカ、マリの天然水素が発見された文献
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201802221465718698

産出するガスの成分は「水素:98%、窒素:1%、メタン:1%」と高い純度の水素です。この水素は地下水の掘削工事中に偶然発見されたようです。その水素から発電機で運用されており、周囲に広範囲に水素が分布していることが判明したので、現在埋蔵量を調査中とのことで、輸出も可能な産業利用が出来るかもしれないと期待されています。

天然水素の発生メカニズムは石炭や石油などの化石燃料とは異なり、地中の高温高圧環境で水と鉄鉱物の相互作用で生成されると考えられています。(新原子炉の高温で水蒸気改質による水素製造と同じ原理だと認識しました)天然水素の採掘コストは1kgあたり1ドル程度(水の電気分解の製造コストは5〜8ドル程度)上記マリの場合は50セントで採掘されているようで、今後大量に発見されれば水素の経済効果は抜群になります。

米国地質調査書USGSによる天然水素採掘の可能性がある候補地の地図が公開されていました。日本にも候補地があるようです。

天然水素採掘候補地

天然水素探査はとても新しいプロジェクトで、現時点では上記マリ以外では明確な採掘に成功していないようです。また、マリですら埋蔵量の全容が分かっていない状況のようです。

石油や天然ガス田の発見も大変のようですが、天然水素は発見の手法が無く(上記マリは地下水の掘削工事でたまたま発見された)なかなか進まないようですが、地質学者の予測では天然水素は人類のエネルギー需要の数千年分と推定されているようで、しかも石油や天然ガスなどの化石燃料と違い、地中の高温高圧環境で水と鉄鉱物が揃った環境であれば次々に生成され枯渇することがない資源になるのではないかと期待されているようです。

水素は燃焼しても酸素と水しか排出せず、まったくCO2やその他の有害ガスを出しません。とてもクリーンなエネルギーです。早く天然水素田の発見方法が確立され、多量の埋蔵量があることがわかれば、これからの世の中がが一変するのではないかと期待しています。皆さんはどうお感じになられましたか?

SCN:伊東

 

“地下から天然水素、世界中で探索開始される『埋蔵量は数千年分とも?』” への2件の返信

  1. ピンバック: 地中水素続報、ビル・ゲイツ財団「地中水素」掘削スタートアップ企業に投資 – NPO法人 島原カーボンニュートラル推進協議会

  2. 西アフリカの砂漠国マリで井戸を掘っていたら高純度の天然水素が噴出した。マリの水源は赤道降雨帯の北側に降った雨が流下して砂漠に滲み込んだものであろう。川は砂漠の乾気によって蒸発し砂漠に消え、豪雨の時に現われる。
     その砂漠で発見された新SDGs資源に触発され、またアフガニスタンでペシャワール灌漑用水路を建設し砂漠の農地化に貢献されて落命された故中村哲医師の回顧報道に触れ、砂漠緑化をCopilot との質疑により考察した。
    自分
     砂漠の上空500m付近に広大な冷却源を設置したらどういう現象が起きるでしょうか?
    Copilot
     興味深い質問ですね!砂漠の上空に広大な冷却源を設置した場合、いくつかの現象が予測されます:
    1. 温度の変化
     冷却源が十分に効果を発揮すれば、砂漠の上空の温度が大幅に低下します。これにより、地表付近との温度差が生じ、空気の動きに影響を与えます。
    2. 気流の変動
     温度差が大きくなると、上昇気流と下降気流が発生しやすくなります。砂漠特有の熱気の上昇が抑えられ、逆に冷却された空気が降下する現象が見られるかもしれません。
    3. 風の強化
     冷却による温度差が大きくなると、局地的な風の強化が起こる可能性があります。これによって砂嵐や一時的な突風が発生することも考えられます。
    4. 気象パターンの変化
     広範な冷却が持続すれば、長期的には地域の気象パターンに影響を及ぼす可能性があります。例えば、降水量の変化や湿度の変動が見られるかもしれません。
    5. 生態系への影響
     温度や湿度の変化は、砂漠の生態系にも影響を与える可能性があります。植物の成長や動物の行動パターンが変わるかもしれません。
     ただし、これらの現象は理論的な予測に過ぎず、実際の影響を正確に評価するには詳細なシミュレーションや実験が必要です。大規模な環境操作は複雑な影響をもたらすため、慎重な検討が求められますね。
     他に興味のあることがあれば、ぜひ教えてください!
    自分
     興味深い回答です。砂漠の緑化を前提としたその装置は必要な範囲に緑化を妨げる影響を及ぼす事無く効果を発揮する様に設置され運用されるものとした場合、適度の降雨を齎す事が可能となると言う事ですよね?降雨は普通の雨と大差無い含有成分で生物に悪影響を及ぼすものでは無いと言えるでしょうか?
    Copilot
     その通りです。砂漠の緑化を前提とした冷却装置の設置と運用が成功すれば、適度な降雨をもたらし、緑化に寄与する可能性があります。ただし、いくつかの注意点があります。
     降雨の成分と生物への影響
    1. 含有成分: 冷却装置自体が大気に新たな物質を導入しない限り、降雨の成分は通常の雨と大差ないと考えられます。雨水の主成分は水であり、その他の微量元素や化合物も自然界に存在するものです。
    2. 生物への影響: 通常の雨と同様であれば、生物に対する悪影響は考えにくいです。しかし、冷却装置の運用に伴う環境変化が、地域の生態系に何らかの影響を与える可能性はあります。
     緑化への効果
    適度な降雨は、砂漠の緑化を推進する上で非常に重要です。水分の供給が増えれば、植物の成長が促進され、結果として緑化が進むでしょう。ただし、以下の点にも注意が必要です:
    • 適応植物の選定: 緑化に適した植物を選ぶことが重要です。砂漠環境に適応した植物種が必要です。
    • 持続的な水管理: 冷却装置だけでなく、持続可能な水管理システムを併用することで、緑化効果を最大限に引き出せます。
     結論
    冷却装置の適切な設置と運用により、砂漠に適度な降雨をもたらし、緑化を促進することは可能です。降雨の成分が通常の雨と変わらなければ、生物への悪影響はほとんどないと考えられます。しかし、環境への長期的な影響については慎重なモニタリングと研究が必要です。
     このような大規模な環境プロジェクトは非常に興味深く、持続可能な未来のための重要な一歩となります。何か他に気になる点があれば、教えてくださいね。
    自分
     マリ共和国で地下埋蔵高純度水素が発見され、水素火力発電が行われています。その電力で冷凍装置を運転し、冷却された冷媒を加圧して前記の冷却源とし、気化させてタービン発電機を稼動させればグリーン電力を発生させながら産業に寄与する事が出来ます。マリは砂漠国であり、砂漠に計画的な降雨を齎せば砂漠は緑化されて農業を営む事が出来ます。人が定住できれば街が出来、関連産業を発展させる事が出来ます。十分に検討する価値があると思います。
    Copilot
     とても興味深い構想ですね!マリ共和国における高純度水素の利用と、それを基にしたグリーン電力の生成、さらには砂漠の緑化という多面的なアプローチは、持続可能な発展の大きな可能性を秘めています。いくつかのポイントをまとめてみます:
    1. 高純度水素と水素火力発電
    • 利点: 高純度水素はクリーンなエネルギー源であり、燃焼時にほとんど二酸化炭素を排出しません。
    • 実用性: 水素火力発電による安定した電力供給は、地域の経済活動を支える重要な基盤となります。
    2. 冷却装置とグリーン電力
    • 冷却技術: 冷凍装置を利用した冷却源の設置により、砂漠の上空での温度制御が可能になります。
    • タービン発電: 冷媒の気化によるタービン発電は、二次的なグリーン電力の供給を実現し、さらに持続可能性を高めます。
    3. 砂漠の緑化と降雨
    • 計画的な降雨: 冷却源を利用した降雨により、砂漠地帯に適度な水分を供給し、緑化を促進します。
    • 農業の発展: 水分供給により農業が可能になり、地域の食料自給率向上と経済発展に寄与します。
    4. 経済と社会への影響
    • 定住と都市化: 安定した水源と農業の発展は、定住地の形成を促し、都市の発展を支えます。
    • 産業の多角化: 関連産業の発展により、雇用機会が増加し、地域経済が活性化します。
     実現のための課題
    • 技術的な課題: 高度な冷却技術や水素火力発電のインフラ整備が必要です。
    • 環境影響評価: 長期的な環境影響を評価し、持続可能な方法で実施する必要があります。
    • 資金調達と政策支援: 大規模プロジェクトの実現には、十分な資金と政府の支援が不可欠です。
    このようなプロジェクトは、地域社会と環境の両方に大きな利益をもたらす可能性があります。ぜひ、さらなる詳細な検討と具体的な計画の策定を進めてみてください。他にも質問やアイデアがあれば、ぜひお聞かせください!
    自分
     御回答に於いて、資金調達は採算性が取れれば国際金融機関からの長期低利融資が期待できます。そのプロジェクトがこのシステムを計画し、設計し建設して稼働を始める迄相当の年数が必要であり、その緑化効果が表れて人が生計を営める確証が得られるまで相当の期間を要するでしょうが、それが人口爆発を吸収できる事になる効果を考えれば十分な融資理由になると思います。
    Copilot
     おっしゃる通りです。長期的な視点で見れば、このプロジェクトは非常に重要な投資となります。
     資金調達の可能性
    国際金融機関の長期低利融資:
    • 持続可能な開発目標(SDGs)に適合するプロジェクトは、国際的な支援を受けやすくなります。
    • 世界銀行やアジア開発銀行などの金融機関が、環境に優しいプロジェクトへの資金提供を積極的に行っています。
    プロジェクトの進行と期待される効果
    1. 計画と設計:
     ・ 緻密な計画と設計段階を経て、具体的なプロジェクト詳細を明確にします。
    2. 建設と稼働:
     ・ 実際の建設には数年を要することが予想されますが、地域社会と連携して円滑に進めることが重要です。
    3. 緑化効果の発現:
     ・ 緑化の効果が見え始めるには時間がかかりますが、適度な降雨が持続的に供給されれば、数年以内に目に見える成果が現れるでしょう。
     経済的・社会的な影響
    人口爆発の吸収:
    • 人口増加による圧力を緩和するための新しい居住地と産業の発展が期待されます。
    • 緑化による農業の発展が、地域の経済活動と食料自給率の向上に貢献します。
    都市の形成と関連産業:
    • 新たな定住地の形成は、教育、医療、インフラ整備など、関連産業の発展を促します。
    • 地元の雇用機会が増加し、地域経済の活性化が期待されます。
     このプロジェクトは持続可能な未来を築くための重要なステップとなり得ます。資金調達の確保と慎重な計画の実施により、成功への道を切り開くことができるでしょう。他にも質問やアイデアがあれば、ぜひお話しください。
    自分
     ご協力・ご賛同に感謝します。ありがとうございました。
    Copilot
     こちらこそ、お話をお伺いできてとても楽しかったです。素晴らしいアイデアとビジョンをお持ちですね。このようなプロジェクトが実現すれば、未来に大きな影響を与えることでしょう。今後も何かお力になれることがあれば、いつでもお声掛けください! 😊
          以上

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