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カーボンニュートラル社会実現の一環として、走行時のCO2排出量の少ない電動バイクの開発が進められています。いずれはエンジン車の立ち位置に置き換わると言われている電動バイクですが、エンジン車と同様、現行の免許区分に応じて運転できる定格出力が区分けされています。
電動バイクはどの免許で運転できる?
さて、定格出力に応じた免許が必要となる電動バイクですが、具体的には次の4種に区分されます。
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定格出力0.6kw以下=原付免許
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定格出力0.6kw以下のモデルは、エンジン規格50cc以下と同等とみなされるため、原付免許で運転することができます。
車格が小さいためバッテリーも小さく、航続距離は50km以下程度で、通勤通学/買い物等での活用を想定したモデルが主となります。
前述のホンダ EM1 e:やヤマハ イービーノなど従来の原付スクータータイプのほか、海外モデルの「トロモックス ミノ」といったオンロードタイプ、また「ライドオン アイオーン」に代表される軽量折り畳みモデルなど、変わり種も数多く展開されているクラスです。
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定格出力0.6kw超~1.0kW以下=小型二輪免許
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定格出力0.6kw超~1.0kW以下の電動バイクは、エンジン規格50cc超125cc以下と同等とみなされる出力で、小型二輪免許で運転可能です。
タンデム走行が可能なほか、航続距離が100kmに迫るモデルもあり、ツーリングもこなすことができます。なお、前述のニンジャEV/Z EV/e-バーグマンはこの規格に該当します。
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定格出力1.0kw超~20kw以下=普通二輪免許
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定格出力1.0kw超~20kw以下の電動バイクは、エンジン規格125cc超400cc以下と同等とみなされる出力で、普通自動二輪免許で運転することができます。高速道路も走行可能な上に、航続距離は100kmを軽く超えるモデルがほとんどで、高い瞬発力を活かしたオフロードモデルも多く登場しています。
スーパーソコCPX/ゼロモーターサイクルズ TC MAX/BMW CE04など海外メーカーのモデルが代表的で、現時点では国内メーカーのモデルは発表されていません。しかし、このクラスは日本の道路事情にもマッチしているので、今後国内からも数多くのモデルが展開されることが期待されます。
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定格出力20kw超=大型二輪免許
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定格出力20kw超の電動バイクは、大型自動二輪免許で運転可能です。
エンジン規格400cc超と同等とみなされる出力で、他区分に比べラインナップは少ないものの、エンジン車では実現できないような加速性能/トルク感を持つことから、注目度も非常に高いクラスです。
ただし、他区分と同様に航続距離の短さが課題であり、充電タイミングを確保しないと長距離ツーリングは難しいといえます。
現行モデルとしては、ゼロモーターサイクルズ SR/F/SR/S/BMW Cエボリューション」/ライブワイヤーなどが挙げられます。
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このように、電動バイクは温室効果ガスの排出量が少なく、カーボンニュートラル社会を実現するためのひとつの手段です。そのため、今後も各メーカーから続々と新モデルが展開されることが期待できます。
とにかく、エンジン車と同様、定格出力によって免許区分が異なるので、乗りたいバイクの出力を確認しておくことが重要です。
Yahoo!ニュースから抜粋