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デンソーは燃料電池を使って工場の二酸化炭素(CO2)排出量を減らす実証実験を始めたと発表した。太陽光発電や蓄電池を組み合わせた電力制御システムで、CO2排出量を全て電力会社から調達するのに比べて半分程度に抑えることをめざす。実験を経て、福島県の拠点で導入するほか、他企業への販売も見込む。
実証実験は西尾製作所(愛知県西尾市)で始めた。期間は1年間。燃料電池は「固体酸化物形燃料電池」(SOFC)と呼ぶ技術で、都市ガスなどから水素を取り出して発電する。デンソーの熱を管理する技術を応用し、通常のSOFCよりも発電効率を高めた。外部からの電力調達に比べてCO2排出量が3割少なくなるという。
電力制御システムではSOFCを安定電源として活用し、ソフトウエアで先々の天候から太陽光でどれだけの電力がまかなえるか予測しながら電力を利用する。余剰分は蓄電池にため、足りない分は電力会社から購入する。デンソーのシミュレーションでは、全て電力会社の電力を使用するのと比べてCO2排出量を半分にできたという。
日経新聞記事から抜粋