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大手ゼネコンの大成建設などの研究チームは、バイオ燃料のもとになる油の成分を細胞の外に放出する藻類の開発に成功したと発表した。細胞を壊さずに繰り返し油を回収できるため、燃料を効率良く低コストで生産できる可能性があるとのこと。
バイオ燃料は生物由来の物質を利用して作られ、化石燃料の代わりに使うと、温室効果ガスの二酸化炭素の排出削減につながる。
藻類の中には光合成で油を作り出すものがあるが、通常は細胞内に油をため込むため、乾燥や抽出といった複雑な作業が必要になる。こうした作業の際に消費するエネルギーを抑えることが、課題のひとつになっている。
チームは、藻類の一種シアノバクテリアについて、特定の遺伝子の働きを強め、油を細胞外に放出するようにした。藻類1グラムあたり1日31ミリ・グラムの油成分を生産できるという。これまでの方法では最大で同120ミリ・グラムを生産できるため、今後も改良を続けて生産性の向上を目指す。
「将来はバイオ燃料を1リットル100円台のガソリン並みの価格で販売できるようにしたい」とのこと。
Yahoo!ニュースから抜粋