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2022年末に第5回実行会議で公表され、本年2023年2月に閣議決定された「GX実現に向けた基本方針」では、水素・アンモニアの導入を進める方針とともに、「カーボンリサイクル燃料」を推進する方針も盛り込まれた。その背景には、近年、石油、都市ガス、LPガスの各業界や関連企業を中心に、政府を巻き込んだ合成燃料に関する官民協議会が設立され、各燃料の脱炭素化に向けた議論が進められていることがある。これらの活動では、水素と二酸化炭素を用いて合成した炭化水素燃料をカーボンリサイクル燃料と位置づけているが、環境性能、経済性、供給安定性に加え、用途や税金の使途としても多くの課題が存在する。なかでも、都市ガス代替として検討が進む合成メタンについては、エネルギーロスとコスト、CO2削減効果のいずれも課題が大きい。
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◆エネルギーロスが大きく、高コストとなる合成メタン
◆ カーボンニュートラルに寄与しない
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エネルギー事業は、燃料を届けるだけでなく、それを用いたサービスをユーザーに届けることが大きな目標であるべきで、コストも含めて、ユーザーの使用に適したサービスが考えられるべきではないだろうか。エネルギー密度の高い合成燃料や合成メタンには、それらでしか提供できない価値があり、そういう必須の用途を中心にしつつ、代わりのある用途には固執せず、設備というハードではなく、エネルギー事業の経験と知見というソフトを活かした新しいビジネス展開に期待したい。
自然エネルギー財団記事から抜粋
「都市ガスの9割が合成メタンに置き換わるかも」
という論調への反論だと思います。
たしかに現状の化石燃料からの効率で考えると「ありえない」コストだと思います。
でもそれを比べてもあまり意味がない気がします。
化石燃料だって使っていない時代にはゼロですが、今は遠い国で掘り出され、運搬され、精製されて、そして手元に届けられて使っています。我々はそのコストを許容し、便利な社会を成り立たせています。
合成メタンの高コストもそれを許容できる社会になれば、問題なくなる可能性があります。
化石燃料はいずれ無くなります。コストもそうですが、環境問題もクリアしなくてはいけません
それに備えて研究し、普及させることは間違っていないと思うのですが、皆さんはどうお考えになりますか?
SCN:伊東