韓国公正委がテスラに28億ウォン(約2億8千万円程度)の課徴金を課した訳を考察

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なぜ韓国公正委がテスラ車に課徴金を課したのかを考察(韓国中央日報より抜粋)

テスラは▼走行可能距離▼専用高速充電装置「スーパーチャージャー」充電性能▼燃料費削減金額を誇張する広告を出した行為が、「不当広告、消費者権益侵害行為の不法行為」と説明されている。
特に走行距離は消費者が電気自動車を選択するうえで核心要因となる。テスラはモデル3ロングレンジ車両について「1回の充電で446キロ以上の走行が可能」という広告を出したが、常温(20-30度)で都心・高速道路を複合走行するなど最適な条件という点を明示しなかった。低温(-7度)で都心を走行する場合、走行可能距離は220.7キロと、広告の半分にすぎない。と補足されている。


さて、ここからはSCN伊東の見解です。テスラに限らずEVの一般的な認識として、低温でエアコン暖房時は著しく走行距離が少なるなるというのは常識で、それは直近の販売伸び率が世界一と自慢している韓国車に於いても変わらないと思われるのですが、まあ韓国はEVの巨人であるテスラを何らかの理由で叩きたいだけなのかと思ってしまいます。課徴金の種類が性能ではなく「不当広告」云々というものなのも頷けます。

そこで我々が使っている中古EV(i-MiEV)で実験してみました{ 最新のEVは改善されていると思いますので、あくまで参考程度に }

(1)電源ON時の走行可能距離—————————————–102km—①
(1)”  エアコン暖房をON後の走行可能距離 ———————–79km—②

(2)エアコン暖房ON状態で11Km走行後の走行可能距離——–54km—③

(3)エアコン暖房ON状態で23Km走行後の走行可能距離——–49km—④
(3)” エアコン暖房をOFF後の走行可能距離———————-72km—⑤

◆エアコン暖房をした状態での減少走行可能距離②-④=30km
◆エアコン暖房を切った状態での現象走行可能距離①-⑤=30km

これで分かる通り、エアコン暖房をONにした時の走行可能距離の差額①-②=23kmは実際の走行距離には関係なく、エアコン暖房での電力消費予測を走行距離で減少させたのが分かります。
10年落ちのEVでも走行可能距離はかなりの精度で正確ですし、エアコン付けた場合の走行距離も実際に近いものとなっています。最新のEVではもっと進化しているものと考えられます。
上記韓国の公正委のテスラへのケースでは、常温での数値を広告しているだけで「不当広告」とまでは言えず、指摘するのであれば、温度毎の数値やエアコン(冷房時、暖房時)の数値も表記するように指導するだけで事足りるのではないかと思われてなりません。EVはまだまだ過渡期商品で、今から普及させようとしている物なので、我が国でも広報や消費者保護の観点から正確な情報を発信しているか目を光らせておくことは大切だと思います。

SCN:伊東

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