東京ガスなど4社、米国で合成メタン製造・輸入へ、国内供給の1%

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東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、三菱商事の4社は2022年11月29日、米国で再生可能エネルギー由来の水素(H2)と二酸化炭素(CO2)からメタンガス(CH4)を生産し、日本に輸入するプロジェクトの検討に入ると発表した。2030年までに都市ガス3社の国内供給量の1%にあたる年13万トンの生産をめざす。世界最大のプロジェクトになるという。

サプライチェーンイメージ

風力発電や太陽光発電がさかんな米テキサス州やルイジアナ州で水を電気分解して水素を製造し、工場などから出るCO2と合成させてメタンをつくる。三菱商事が出資する液化天然ガス(LNG)基地の設備を活用し、天然ガスと同じように液化して日本へ運ぶという。

米国にある液化天然ガス(LNG)の輸出基地。合成メタンの輸出に使う計画合成メタンは原料にCO2を使うため、燃やしても実質的に大気中のCO2を増やさない「カーボンニュートラル」の燃料として注目されている。メタンは天然ガス(都市ガス)の主成分で、国内でも導管などをそのまま使えるのもメリットだ。

課題はコストだ。合成メタンの製造費用はLNGの2~3倍かかると試算され、政府に支援を求めている。

朝日新聞ほか

“東京ガスなど4社、米国で合成メタン製造・輸入へ、国内供給の1%” への1件の返信

  1. メタネーションは現状天然ガスよりコストが2〜3倍となるようですが、天然ガスも今回のウクライナ戦争で経験したように、依存していれば価格は数倍どころではなく跳ね上がりますし、供給すら危うくなる危険性があることが判明しました。このニュースの仕組みは同盟国アメリカからメタネーションガスの輸入契約であり、天然ガスの供給や価格から外れたエネルギーを確保することは大変重要だと思います、
     ニュース各社の記事では”コストが課題だ”と憂慮されていますが、合成メタンであれば現状の運搬、貯蔵、消費施設がそのまま使え、しかもカーボンニュートラルを実現できますので、単体での価格を見るのではなく、全体の中の安定エネルギーと捉えるべきだと思います。
    記事を追っていれば、合成メタンの元となる水素はオーストラリアを含めインドネシア、中東等からの輸入交渉も進められており、水素単体利用および水素から製造するメタネーションは注目の施策だと思います。この記事だけでなく、報道機関も安易に批判するだけでなく、もう少し現実や将来像を見据えた報道をしてほしいものです。
    SCN:伊東

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