再エネ発電システム市場は1.7兆円規模、太陽光は縮小

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富士経済は2022年11月、「再生可能エネルギー発電システムおよび関連サービス/ソリューション市場に関する調査結果を発表した。それによると2035年度の再生可能エネルギー発電システム市場は、2021年度比7.4%減の1兆5915億円規模になると予測している。

2021年度の太陽光や風力、バイオマスなどの再生可能エネルギー発電システムの市場規模は1兆7194億円とした。2022年度は再生可能エネルギー電源の世界的な導入などをが後押しし、2兆405億円に拡大すると予測している。

なお、そのうちの6割は太陽光発電システムとし、縮小傾向が続きながらも依然として市場の大部分を占めている。次いで市場規模が大きいバイオマス発電システムは、一般木質・農作物残さ枠での大型案件の稼働、風力発電システムは大型風力が伸びをけん引している。

長期的には、太陽光発電システムはNon0FIT(FIP)の自家消費/PPA/自己託送/売電事業などによる導入が中心となり、容量ベースでは増加するが、システムの量産拡大により価格が下落し、縮小が続く見通し。風力発電システムは洋上システムの導入が本格化することで、急伸長し、太陽光発電システムの縮小分をカバーするとみられる。

こうした影響により、2035年度の再生可能エネルギー発電システム市場は2021年度比7.4%減の1兆5915億円が予測され、太陽光発電システム以外が市場の6割を占める見通しとした。

なお、2035年度の再エネ発電設備全体の累積導入容量は、2021年度比91.7%増の1億7676万kW(176.76GW)、そのうち太陽光は同82.0%増の1億3077万kW(130.77GW)、風力は同4.6倍の2166万kW(21.66GW)と予測している。

スマートジャパン

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