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ダイハツディーゼルは、燃やしても二酸化炭素(CO2)を排出しないアンモニアと水素の混合燃焼による舶用エンジンを開発する。高効率な燃焼と有害成分の生成を抑える技術を確立するため、大分大学と共同研究を始めた。国土交通省がCO2を排出しない「ゼロエミッション船」の運航目標とする2030年ごろまでをめどに、実用化を目指す。
アンモニアはサプライチェーン(供給網)が確立しており、燃やしてもCO2を排出しないため、クリーンな次世代燃料と期待される。舶用エンジンでは燃焼性が高い水素との混焼が研究されている。しかし舶用に多い中速4ストロークエンジンは燃焼速度が遅く、アンモニアの完全燃焼が難しい。
ダイハツディーゼルは燃焼解析、大分大学は燃焼過程の可視化でそれぞれ独自技術を手がけている。そこで両者は技術を融合し排出ガス有害成分の未燃アンモニア、亜酸化窒素、窒素酸化物が生成する原理を解明するとのこと。
同社は国交省による外航船向け水素燃料推進プラントの技術開発事業でも大分大と協力している。水素燃料のみの燃焼技術へ適用することも視野に、アンモニア燃料の熱効率改善や燃焼評価・解析を推進するとのこと。
日刊工業新聞から抜粋